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写真:ティム・クック/Weibo
中国の裁判所は、クアルコムに対しアップルに対する仮差し止め命令を認めた。この判決により、アップルは複数のiPhoneモデルを中国に輸入・販売することが禁じられた。
この命令は、具体的にはiPhone 6s、6s Plus、7、7 Plus、iPhone 8、8 Plus、iPhone Xの販売をAppleに禁止している。ただし、iPhone XS、XS Max、XRは販売できるはずだ。
「クアルコムによる当社製品の販売禁止は、世界中の規制当局の調査を受けている同社による、またしても必死の策です」とアップルは声明で述べた。「iPhoneの全モデルは引き続き中国のお客様にご利用いただけます。クアルコムは、これまで主張したことのない3つの特許を主張しており、そのうち1つはすでに無効とされています。当社は、裁判所を通じてあらゆる法的手段を講じていきます。」
Appleに対する差し止め命令は、Appleが侵害しているとされるクアルコムの2つの特許に基づいています。これらの特許には、ユーザーが写真のサイズと外観を調整できるようにする特許と、スマートフォン上でのアプリの管理方法に関する特許が含まれています。
「当社は顧客との関係を非常に重視しており、裁判所に訴えることはほとんどありませんが、知的財産権を保護する必要性を揺るぎなく信じています」とクアルコムは声明で述べた。同社は、「Appleが当社の知的財産から利益を得ながら、当社への補償を拒否し続けている」ことに憤慨している。
クアルコム対アップル
クアルコムとアップルは2017年初頭から争ってきた。現在、両社は4月に法廷で対決する予定だ。
先週、クアルコムの社長、クリスティアーノ・アモン氏は、両社間の争いは間もなく終結するだろうと述べた。「この争いはおそらく終結に近づいていると感じています。多くの法的マイルストーンが迫っています」と、アモン氏はYahoo Financeに語った。「2019年は、何らかの形で解決につながる出来事が起こると見ています。」
アップルのサプライチェーンの一部の企業は、クアルコムがこの分野のイノベーターであることから、両社がクアルコムの5G技術をめぐって和解するだろうと予測している。
出典:アクシオス