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イギリス人のトビー・ヤングがニューヨークのヴァニティ・フェアでの生活を綴った回想録の映画版では、マックが重要な人物とそうでない人物の目印となっている。
『How to Lose Friends & Alienate People』の冒頭で、ヤングはロンドンの無報酬の新聞「ポスト・モダン・レビュー」を運営しており、そこでは無給の評論家たちがファックス機の所有者を巡って争っている。
映画『VF』のベテラン編集者、グレイドン・カーターの代役を務めるクレイトン・ハーディングから電話がかかってきて、アメリカに来るよう誘われる。ハーディングの机の上には、どのショットにもMacのノートパソコンらしきものが置いてあるのだが、それは一度も開かれていない。
ニューヨークでポリティカルコレクトネスに反する英国人の浮き沈みが続く中、ヤングがMacBookでプロフィール記事を書き始めた瞬間(上の写真)、彼の運命が好転したことがわかる。
あらすじをネタバレはさておき、これは私が最近見たジャーナリズムを題材にした映画の中でも特に面白い作品の一つだ(ちなみに、IT業界の俳優たちのカメオ出演にも注目してほしい)。そして、原作よりも優れていると言えるかもしれない。