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ブラックベリー(当時はリサーチ・イン・モーション)の元共同CEOジム・バルシリー氏は、ブラックベリーZ10とブラックベリーOS10の米国発売を前に、保有する同社の株式2,680万株をすべて売却した。
ジム・バルシリー氏は共同CEOのマイク・ラザーディス氏とともに、iPhoneやAndroid端末などの競合他社が同社の事業にもたらす圧力に繰り返し対応できなかったため、昨年同社を去った。
振り返ってみると、バルシリー氏のiPhoneに対する対応は滑稽なほど無能で、全く理解に欠けていた。2007年には、「このデバイスがRIM全体の売上に大きな影響を与えるとは考えにくい」と述べ、「RIMの中核事業市場にとってiPhoneの魅力はほとんどないだろう」とさえ言っていた。
つまり、バルシリー氏がBlackBerryの株式を全て売却したからといって、同社が間違った方向に進んでいるわけではない。実際、彼はスマートフォン市場の状況についてあまりにも頻繁に誤解しているため、BlackBerryで現金化しているという事実自体が、同社の華々しい復活を予感させる可能性もある。もっとも、私はどうもそうは思えないのだが。
出典:Cnet