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写真:Apple
新たな報道によると、AppleはiPhone 13でより多くの国に高速なミリ波接続を提供するために、新たな5Gコンポーネントサプライヤーを追加する予定だ。この技術は現在、米国でのみ利用可能となっている。
情報筋によると、クパチーノはAT&Sをリストに加え、現在はアンテナ・イン・パッケージ(AiP)メーカー5社と提携しているという。
iPhone 12のサブ6GHz帯5G接続により、ユーザーは5Gの通信エリアで既に大幅に高速なデータ通信を享受しています。しかし、mmWave接続が利用可能な米国では、さらに高速になります。
Verizonなどの通信事業者は、一部地域で携帯電話回線によるマルチギガビットのダウンロード速度を提供しています。そして今、Appleは他の地域のiPhoneユーザーにも同様の速度を提供しようとしているようです。
Apple、新たな5G部品サプライヤーを追加
「Appleは2021年に新しいiPhoneラインナップにおける5G mmWaveデバイスの比率を60%にまで大幅に引き上げると予想されており、そのようなモデルの台数は9000万台に近づくと推定される」とDigitimesの新しいレポートには記されている。
この目標を達成するため、Appleのサプライヤーリストに5社目のAiPサプライヤーが追加されたと報道されています。オーストリアに拠点を置くAT&Sは、Semco、LG Innotek、Kinsus Interconnect、Unimirconと共同で受注する予定です。
このレポートでは、iPhone 13でmmWaveのサポートがどの国で利用可能になるかについては詳細は明らかにされていない。Appleは、この技術がすでに利用可能になっている国、または近い将来利用可能になる国をターゲットにする可能性が高い。
mmWaveの拡張
iPhone 12でmmWave接続が米国以外で導入されなかった理由の一つは、当時この高速規格へのサポートが少なかったことです。そして、iPhoneにmmWave対応させるのは安価ではありません。
2つの5G規格の違いを解説した記事があります。簡単に言うと、ミリ波帯5Gはサブ6GHz帯5Gよりも大幅に高速ですが、特に障害物を通過する際の伝搬速度が劣ります。
さらに、 Digitimesによると、mmWave接続はデバイスごとに合計4つのAiPコンポーネントを必要とするため、コストが高くなるという。以前の報道では、このためiPhone 13の価格が上昇すると示唆されていた。