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アップルは、音楽出版社と小売業者間の交渉に詳しいワーナー・ミュージック・グループの元幹部を採用したと報じられている。この交渉には、カリフォルニア州クパティーノに拠点を置くデジタル音楽大手も含まれていたとみられる。ワーナーの上級副社長兼デジタル法務部門責任者であるエリオット・ピーターズ氏は来月、ルクセンブルクに拠点を置くiTunesの企業法務責任者に就任する。
ワーナーは従業員へのメモの中で、エリオット氏が「WMGの主要なデジタル契約のほぼ全てに関与していた」と述べている。エリオット氏が交渉した相手には、コロンビア・ハウス・ミュージック・アンド・ビデオ・クラブ、ワード・エンターテインメント、ワーナー・ブラザース・パブリケーションズなどが含まれる。アップルは米国最大の音楽小売業者であり、2011年にはデジタル音楽の売上がCDの売上を上回ると予想されている。
エリオット氏は、AppleがiTunesのストリーミング版開発を進める上で、大きな役割を果たすと見込まれている。このサービスにより、ユーザーはあらゆるオンラインデバイスから自分の音楽コレクションの楽曲を再生できるようになる。この取り組みは、Appleが10億ドルを投じてオーディオとビデオのストリーミングが可能なデータセンターを建設したノースカロライナ州を中心としているようだ。ある専門家は最近、カリフォルニア州クパチーノに本社を置くAppleがこのデータセンターを活用して「21世紀の放送局」になる可能性があると指摘した。
[AppleInsider、9to5Mac]