広告・モバイル分析会社Flurryは、モバイルアプリのリーチに関する新たな統計を発表しました。注目すべきは、少なくともFlurryが追跡しているアプリにおいては、1日あたりのモバイルアプリ利用者数が、プラットフォームやデバイスによって多少の分散はあるものの、かなり大きなグループに成長しつつあるということです。
Flurry は、今年 2 月に追跡された iOS と Android のアプリのアクティブ モバイル ユーザーは 2 億 2,400 万人だったと推定しています。これは、コンピューター ユーザー データを追跡する同様の企業である comScore が測定した、同じ月のラップトップまたはデスクトップ コンピューターのアクティブ ユーザー数 (2 億 2,100 万人) をわずかに上回っています。

Flurryのデータによると、アプリの利用が最も盛んな時間帯は平日の夕方で、この時間帯には約5,200万人のアクティブユーザーがいるようです。これは、週末に米国でトップ200の新聞を購読している人の数や、ゴールデンタイムに米国のゴールデンタイムテレビ番組のトップ3を視聴している人の数とほぼ同数です。
この意味合いは極めて明確です。広告付きアプリは、新聞、パソコン、テレビといった従来のメディアとほぼ同数、ほぼ同じ時間帯に利用されています。これは、たとえオーディエンスがデバイスやシステムによって分散しているとしても、広告主は、従来のメディアが広告枠を購入するのと同程度の範囲と影響力を持つAndroidおよびiOSモバイルアプリを注意深く検討する必要があることを示しています。
こう考えてみてください。賢明な広告主が、ゴールデンタイムにスマートフォンやタブレットを利用する5,200万人のユーザーにアプローチする方法を見つけ出せば、従来のテレビ広告と同規模のオーディエンスにリーチできることになります。テレビ広告は3つのテレビ番組に表示するだけで済むかもしれませんが、アプリユーザー全員がアプリ使用中に同じテレビ番組を視聴しているとは考えにくいため、広告主は自社商品への新たな視聴者流入経路を獲得できることになります。
「広告掲載にはモバイルアプリを検討すべきかもしれない」という時代は終わりました。広告主が、増加し続ける富裕層で関心の高い個人にリーチしたいのであれば(そしてこの傾向は衰える気配がありません)、iOSとAndroidの両方のモバイルアプリこそが最適な選択肢です。
出典: Flurry
経由: The Appside