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IBMは、カリフォルニア州クパチーノに本社を置くアップル社への元幹部マーク・ペーパーマスター氏の入社を阻止するため、裁判で名前を明かさないアップル幹部数名へのインタビューを求めている。
米国地方裁判所のケネス・カラス判事に提出された裁判記録によると、IBMは「非当事者であるアップル社の上級幹部」数人と話をしたいと考えている。
ペーパーマスター氏を面接した人物の中には、アップル社のCEOであるスティーブ・ジョブズ氏や上級副社長のトニー・ファデル氏もいた。
報道によると、26年間アップルの幹部を務めたペーパーマスター氏は、IBMの事業計画とサーバー事業に関する「2006年以降のすべての文書」の提出を元雇用主に求めている。ペーパーマスター氏は、11月7日にカラス氏が下した、元IBM幹部によるアップルでの就業禁止決定に対し、控訴している。
さらに、IBMはペーパーマスター氏の控訴が確定するまで裁判を延期しようとしたが、失敗した。カラス氏は裁判を2009年2月24日までに開始するよう設定した。
ペーパーマスター氏は10月にIBMを辞任した後、アップルのiPodとiPhoneの開発責任者に就任し、話題を呼んだ。IBMは、2006年の競業避止義務契約に基づき、ペーパーマスター氏はライバル企業に移籍する前に1年間待つ必要があると主張し、この異動に反対した。