アップル、韓国における代替アプリ決済システムとの戦いを断念

アップル、韓国における代替アプリ決済システムとの戦いを断念

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アップル、韓国における代替アプリ決済システムとの戦いを断念
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App Storeは代替決済システムを受け入れる
App Storeは韓国で代替決済システムを受け入れる予定。
画像:キリアン・ベル/Cult of Mac

新たな報道によると、アップルは韓国でアプリ購入用にサードパーティ決済システムの提供を開発者に許可することを確認した。

この動きは、韓国の規制当局が昨年8月、スマートフォンメーカーに対し、自社アプリマーケットプレイスを通じた購入のみをユーザーに強制することはできないとの判決を下したことを受けてのものだ。しかし、Appleは収益の一部を放棄するつもりはない。

アップル、韓国で第三者決済を許可へ

韓国は、AppleとGoogleがアプリ開発者によるサードパーティ決済システムの導入をブロックすることを禁止する新法を施行した最初の国となった。その後、米国を含む他の国々もこれに追随した。

Appleは米国ではまだこの変更に抵抗しているものの、態度を軟化させ、韓国放送通信委員会(KCC)が定めた新しい規則に従うことを確認した。

アップルはコリア・ヘラルド紙に「韓国のユーザーに利益をもたらすソリューションをKCCおよび開発者コミュニティと協力して開発することを楽しみにしている」と語った。

Appleは韓国の法律を深く尊重し、同国の優秀なアプリ開発者との強固な協力関係を築いてきました。App Storeをユーザーにとって安全で信頼できる場所であり続けることを、私たちの使命として常に掲げています。

アップルは依然として利益を得るだろう

ただし、落とし穴がある。AppleはApp Storeを通じた支払いに対して、開発者の規模に応じて通常15~30%の手数料を徴収しているが、この手数料を正当化することはできないだろう。しかし、報道によると、同社は「サービス料の減額」を予定しているという。

削減額がいくらになるのか、また同社がどのようにその分を請求するつもりなのかはまだ明らかではない。11月に韓国の新規則に従うと表明したグーグルは、サービス料を徴収することも明らかにした。

Appleは、他の国々でもサードパーティ決済システムとの訴訟を継続する可能性が高い。しかし、韓国での撤退決定は、同社が将来的に他の国々でもサードパーティ決済システムを検討する意欲が高まっていることを示唆している可能性がある。