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写真:Cult of Mac
タタ・エレクトロニクスの工場で発生した火災により、AppleのインドにおけるiPhone生産は大きな打撃を受けた。週末に発生したこの火災は、インドにおける旧型iPhoneの生産に10~15%の影響を与えるとみられる。
さらに重要なのは、部品不足を補うためにアップルが中国のサプライヤーに頼ることになるということだ。
タタ工場の火災により、インドのiPhone生産に大きな打撃を受ける
新型コロナウイルス以前、Appleはデバイスの製造を中国に大きく依存していました。しかし、パンデミックによるサプライチェーンの混乱を受け、同社はインドを第二の生産拠点とする計画を加速させました。
タミル・ナードゥ州ホスールにあるタタの工場は、iPhoneの背面パネルなどの部品を製造していました。これらの部品は、フォックスコンと自社のiPhone組み立て工場に独占的に供給されていました。タタの工場で発生した火災により、Appleはこれらの部品の調達を中国に頼らざるを得なくなると報じられています。
この事件は、iPhoneの需要が高いインドでは重要な祝祭シーズンを前に起きた。
カウンターポイント・リサーチの共同創業者ニール・シャー氏はロイター通信に対し、無期限の工場閉鎖は「インドでの旧型iPhoneモデルの生産に10~15%の影響を与える可能性がある」と述べた。「Appleは部品の輸入を増やし、輸出在庫をインドに振り向けることで、この影響を相殺できる可能性がある」
アップルは中国のサプライヤーに協力を求めるかもしれない
同じ報道では、情報筋の話として、Appleは約8週間分の部品在庫を保有していると主張している。これにより、生産への即時の影響はないとされている。しかし、工場が1ヶ月ほどで稼働を再開しない場合、Appleは中国のサプライヤーに新たな生産ラインの設置を依頼するとみられている。
インド当局は火災を調査する予定だが、初期の報告では火災により工場に大きな損害が生じたと示唆されている。
インドにあるAppleのサプライヤー工場で火災が発生したのは今回が初めてではない。2023年には、iPhoneの部品を製造していた同国のペガトロン工場で火災が発生した。作業員が作業終了時にスイッチを切り忘れ、ショートを起こしたためとみられる。