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写真:Ed Hardy/Cult of Mac
アップルのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長クレイグ・フェデリギ氏は、グーグルCEOサンダー・ピチャイ氏によるアップルのプライバシーに対する姿勢に対する批判について言及した。
ピチャイ氏は最近のニューヨーク・タイムズ紙の論説記事で、プライバシーを「贅沢品」として販売する、名前は伏せられているものの明らかにAppleのテクノロジー大手を一蹴した。当然のことながら、フェデリギ氏はこれに同意していない。
「私は贅沢品を買わない」とフェデリギ氏は英国のインディペンデント紙に語った。
フェデリギ氏はその後、FacebookやGoogleといった企業(名前は挙げていないものの)を、さりげなく批判した。これらの企業は「プライバシーへの配慮について多くの肯定的な発言」をしてきた。フェデリギ氏は、企業がプライバシーを重視するのを聞くのは「喜ばしい」と述べている。しかし、彼はさらにこうも述べている。「数ヶ月と数回のプレスリリースで明らかになったような問題よりも、もっと根深い問題だと思います。企業文化、価値観、ビジネスモデルを根本的に見直す必要があると思います。そして、それらは一夜にして変わるものではありません」
プライバシーは組み込まれている
これに対し、フェデリギ氏は、Appleは最初からユーザーのプライバシーを重視していると述べています。「プライバシーへの配慮はプロセスの始まりであり、終わりではありません」と彼は言います。「製品の開発について話し合う際、最初に出てくる質問の一つは、『顧客データをどのように管理するのか』です。」
「企業として、あなたについて全てを知ることに興味はありませんし、知りたくもありません。デバイスはあなたに合わせてパーソナライズされるべきだと私たちは考えています」と彼は続けた。「しかし、それはあなた次第であり、Appleがあなたについて知ることではありません。私たちにはそうする動機はありません。そして、道徳的にも、そうしたいとは思っていません。そして、これは他の多くの企業が置かれている立場とは根本的に異なると思います」
フェデリギ氏の発言は、ティム・クック氏がプライバシーについて以前述べたことを裏付けるものだ。クック氏は、ユーザーデータを貪り食う巨大IT企業に異議を唱えてきた。彼は、サービスが無料で提供されているように見える場合、顧客自身が販売されている商品である、とよく知られている。
出典:インディペンデント