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写真:Apple
『フォートナイト』の 開発元であるEpic Gamesは、Appleが「Sign in with Apple」APIの使用を「無期限延長」したと述べている。
Epicは以前、Appleがこの機能の提供を停止すると述べていたが、これはAppleのログインサービスを使って登録した人がEpic Gamesのアカウントにアクセスできなくなることを意味する。
この歓迎すべき方針転換は、AppleとEpicの間で進行中の法廷闘争の最中に起こった。Appleがなぜ方針を変えたのかは不明だが、Epicは依然として、Appleが後日このログインオプションを削除する可能性に備えるようユーザーに勧告しており、ログインオプションの変更に役立つサイトをユーザーに案内している。
更新:Appleは以前、2020年9月11日以降、Epic Gamesアカウントの「Sign In with Apple」サポートを終了すると発表していましたが、本日、無期限の延長を発表しました。それでもなお、アカウントの「Sign In with Apple」削除に向けて今から準備することをお勧めします。https://t.co/T0Rq0tfrR7
— フォートナイトステータス(@FortniteStatus)2020年9月10日
Epic Games対Apple
AppleとEpicはここ数週間、激しい攻防を繰り広げてきました。問題は、EpicがユーザーにFortniteのアプリ内購入を直接決済システムで提供したことに端を発しています。Appleを排除することで、EpicはAppleがアプリ内購入に対して徴収する30%の手数料を支払う必要がなくなりました。Epicは、この節約分の一部を割引という形で消費者に還元していました。
しかし、AppleはこれがApp Storeのガイドラインに違反していると指摘し、フォートナイトを含むEpic GamesのゲームをApp Storeから禁止しました。Epic Gamesは直ちに訴訟を起こし、Appleを独占企業だと非難しました。
少なくともEpicによると、Appleは9月11日に「Appleでサインイン」のサポートを削除すると警告していました。しかし、クパチーノは考えを改め、フォートナイトにアクセスできるユーザーのためにこの機能を残すことにしました。この削除はユーザーに不利益をもたらすため、「無期限の延長」が認められたのは朗報です。
Epic社は現在、AppleがFortniteをApp Storeに戻し 、Epic社の開発者アカウントを回復すべきだと主張して裁判に臨んでいる。同社の弁護士は、これが行われなければEpic社は「回復不能な損害を被る可能性が高い」と主張している。