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写真:ライル・カーニー/Cult of Mac
英国の国家サイバーセキュリティ機関は、アップルを含む複数の企業のコンピュータシステムに中国のスパイが悪意のあるチップを挿入したとする最近の報告書について評価を表明した。
名指しされた企業のうち、AmazonとAppleはいずれもこれまでのところこれらの主張を否定している。しかし、英国国立サイバーセキュリティセンターは、これらの主張を疑う理由はないと述べている。
「メディアの報道は承知していますが、現段階ではAWS(Amazon Web Services)とAppleによる詳細な評価に疑念を抱く理由はありません」と、英国国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)は述べています。NCSCは、英国の盗聴監視機関GCHQ傘下の機関です。
「NCSCはセキュリティ研究者と秘密裏に連携しており、これらの報告について信頼できる情報をお持ちの方はご連絡をいただきたい」と続けた。
彼らはそうしたのか、それともしなかったのか?
ブルームバーグ・ビジネスウィーク誌 が今週発表した。17の情報源を引用し、中国が「極小チップを使ってアメリカの大手企業に侵入した」と主張した。Super Micro社製のサーバーマザーボード数千台に、スパイが「高価値な企業秘密や機密性の高い政府ネットワークにアクセス」できるチップが搭載されていたと示唆している。
もしこれが事実なら、今年最大のテクノロジーニュースの一つ、いや、それ以上の話題になるだろう。しかし、AppleとAmazonはすぐに行動を起こし、記事の正確性を否定した。Appleはこの記事を「誤りであり、誤解に基づくもの」と評した。一方、Amazonは「Amazonに関するこの記事には数え切れないほどの不正確な点がある」と指摘した。
しかし、誰もが同意するわけではない。Appleで約6年間、iPod、iPhone、Apple Watchの開発に携わった元エンジニアは、この主張は「非常に信憑性が高い」と指摘した。
これがどう展開するかは、まだ見守るしかない。しかし、世界最大級のサイバーセキュリティ団体の一つが、この主張をより真剣に受け止める前に、もう少し裏付けとなる情報が必要なようだ。
出典:ロイター