- ニュース

写真:Ste Smith/Cult of Mac
共和党のリンジー・グラハム上院議員が提出した法案草案は、Appleをはじめとする大手IT企業に大規模な訴訟を起こさせる可能性がある。この提案は、強力な暗号化技術を用いたサービスを提供するIT企業に影響を及ぼす可能性がある。
政府は、児童の搾取や虐待を防止するためのテクノロジー企業向けのベストプラクティスリストを作成するよう求めている。これは、こうした暗号化を禁止し、自社のサービスがこうした資料の共有に利用される場合、テクノロジー企業にさらなる責任を課すことを意味する可能性がある。
超党派の児童搾取法案草案はまだ正式に提出されていないが、ブルームバーグ氏は提案書を見たと主張している。コネチカット州選出の民主党上院議員リチャード・ブルーメンソール氏もこの法案の推進役を務めている。
児童搾取法案草案は暗号化について明確に言及していない。しかし、児童搾取事件における証拠の特定、削除、報告、保存に関して、企業に対し法執行機関への全面的な協力を義務付ける。これは、近年米国で激化している強力な暗号化に対する闘いと関連している。
Appleはすでに、iCloudにアップロードされた画像をスキャンし、児童虐待の疑いのある画像がないか確認するソフトウェアを使用しています。しかし、これはローカルに保存されたファイルには適用されません。
提案された規則の下では、「ベストプラクティス」を遵守していることを証明しないテクノロジー企業は、この問題に関する法的免責を失うことになります。通信品位法は、企業が自社のプラットフォーム上で共有されたコンテンツについて直接責任を問われることを禁じています。これは、企業が法律違反において「無謀」であると主張する訴訟につながる可能性があります。
「最悪のシナリオは容易に現実のものとなり得る」と、自由主義シンクタンク「テックフリーダム」のベリン・ショカ代表はブルームバーグに語った。「司法省は事実上、エンドツーエンドの暗号化を禁止する可能性がある」
グラハム氏の委員会の広報担当者はブルームバーグに対し、同誌が確認した文書は草稿であり、最終版ではないと語った。