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写真:Adobe
1970 年代に各家庭にコンピューターがある姿を想像していたことや、インターネットが普及する前からソフトウェアをオンラインで販売することについて話していたことなど、スティーブ・ジョブズは時代をはるかに先取りしていました。
最新の例を挙げると、ジョブズ氏がAdobe Flashの使用の危険性について公開書簡を書いてから実に8年、米国政府はついにこのプラグインを廃止するに至った。Flashの「固有のセキュリティ上の脆弱性」が終焉を迎えつつあることを懸念しているのだ。
政府機関への警告
この問題は、1996年(偶然にもAdobe Flashが初めて公開された年)よりオレゴン州選出の米国上院議員を務めている政治家、ロン・ワイデン上院議員によって概説された。ワイデン議員は最近の書簡で、Adobeが2年後に同ソフトウェアのアップデートを停止する前に、さまざまな政府機関にFlashの使用を中止するよう要請した。
「Adobe Flashはセキュリティ上の脆弱性を抱えており、2020年には『サポート終了』を迎えるため、政府機関によるAdobe Flashの使用を中止するよう、関係機関に協力を要請します」と、ワイデン氏は米国立標準技術研究所(NIST)、国家安全保障局(NSA)、国土安全保障省の関係者に宛てた書簡で述べた。「Flashは今後引き続き利用されますが、必要な技術サポートは受けられなくなり、既存のサイバーセキュリティ上の欠陥が著しく悪化することになります。」
政府機関にサイバーセキュリティに関するガイダンスの大部分を提供する3機関として、NIST、NSA、DHSは「連邦政府職員がサイバー脅威から保護され、政府が危険なオンライン行動を意図的に支援していないことを保証するために、あらゆる機会を活用しなければならない」とワイデン氏は指摘した。
2020年という「重大な期限」が迫る中、ワイデン氏は「政府はFlashがもたらすセキュリティリスクが壊滅的なレベルに達するのを防ぐために行動を起こさなければならない」と続けた。また、今後、連邦政府のウェブサイトにFlashベースの新しいコンテンツを導入しないことを勧告した。(MySpaceページにループする新しいMIDIテーマやアニメーションGIFを追加するようなものだ!)
Adobe は昨年から Flash の使用を段階的に縮小していくと発表しました。現在では HTML5、WebGL、WebAssembly などのオープン スタンダードが、セキュリティ上の脆弱性やバッテリーの消耗の危険なしに、ほぼ同じ機能を提供しています。
出典:ワシントン・タイムズ