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写真:Apple
貿易摩擦の高まりから、中国ではアップルのデバイスをボイコットし、ファーウェイの携帯電話を購入するよう求める声が上がっているが、iPhoneには意外な応援団がいる。ファーウェイのCEOが家族のためにiPhoneを購入していると認めたのだ。
「ファーウェイへの愛はファーウェイの携帯電話を愛することと同じだ、と狭量に考えることはできない」と、最高経営責任者(CEO)兼創業者の任正非氏は語った。
サウス・チャイナ・モーニング・ポストによると、任氏は中国国営テレビのインタビューで「iPhoneには優れたエコシステムがあり、家族が海外にいるときもiPhoneを買ってあげている」と語った。
任氏の家族が所有するAppleデバイスの一部は、今年初めに話題をさらった。任氏の娘でファーウェイのCFOを務める孟晩舟氏が昨年カナダで逮捕された際、彼女はiPhone、MacBook、iPadを所持していた。
板挟みになったアップル
中国最大の携帯電話メーカーのトップが公然とiPhoneを推奨したとしても、中国におけるAppleの深刻化する問題を解決するには不十分かもしれない。トランプ政権がHuaweiをブラックリストに載せる決定を下したことを受け、中国のソーシャルメディアでは中国企業への支持を求める声が溢れている。
IDCアジア太平洋地域のシニアリサーチマネージャー、キランジート・カウル氏はサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙に「今回の禁止措置により、中国消費者のファーウェイに対する愛着は高まるばかりだ」と語った。
中国本土でのiPhoneの売上が落ち込み、同社の収益に著しい打撃を与えている。