ディッシュ・ネットワーク、スプリントを255億ドルで買収へ

ディッシュ・ネットワーク、スプリントを255億ドルで買収へ

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ディッシュ・ネットワーク、スプリントを255億ドルで買収へ
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衛星テレビ事業者のディッシュ・ネットワークは、スプリントとソフトバンクの契約を破棄し、255億ドルで同社を買収しようとしている。ディッシュはスプリント株式100%に対し、現金173億ドルと株式82億ドルで買収を提案しており、この買収案はソフトバンクが201億ドルで70%を買収しようとした「複雑な」提案よりも13%のプレミアムとなると主張している。

「ソフトバンクとの取引よりもはるかに魅力的な提案ができたと考えています」と、ディッシュのチャールズ・アーゲン会長はニューヨークでのインタビューで述べた。取引が成立すれば、アーゲン会長はスプリントの筆頭株主となり、同社の経営権はディッシュの株主が握ることになる。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙 によると、これはアーゲン氏にとって有料テレビから無線通信業界への進出という「最も大胆な」試みと言われている 。ディッシュは既に携帯電話サービスを開始するために周波数帯を取得しているが、まだ具体的な活用はしていない。

しかし、スプリントの買収により、ディッシュは米国全土で高速インターネット、ビデオ、音声サービスをほぼ瞬時に提供できるようになる。また、顧客は1つのパッケージで自宅でも外出先でもこれらのサービスにアクセスできるようになるとアーゲン氏は述べた。

ディッシュによるスプリント買収の申し出は、同社がスプリントが半分所有する通信事業者であるクリアワイヤの買収を非公式に提案してから数ヶ月後に行われた。ディッシュは正式な提案には至らなかったが、アーゲン氏はクリアワイヤとの買収は複雑な契約上の義務により「不利な状況に置かれていた」と述べた。

スプリントがディッシュと提携し、ソフトバンクとの提携を解消した場合、ソフトバンクに6億ドルの違約金を支払う必要がある。しかし、アーゲン氏はこの金額を支払う用意があると述べている。

出典: ウォール・ストリート・ジャーナル