アップルの電子書籍和解金4億5000万ドルが暫定承認

アップルの電子書籍和解金4億5000万ドルが暫定承認

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アップルの電子書籍和解金4億5000万ドルが暫定承認
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米連邦地方裁判所のデニス・コート判事は、 アップルが米国の大手出版社5社と共謀して電子書籍の価格を吊り上げたとの訴訟で、アップルが提示した4億5000万ドルの和解案を 暫定的に承認した。

和解金は、コート判事の2013年の判決に対する控訴審で係争中だが、判決が確定した場合、Appleは消費者に4億ドル、弁護士に5000万ドルを支払うことになる。しかし、コート判事は、Appleが支払う金額が最低7000万ドルになる可能性がある条項に強い懸念を示している。

アップルが電子書籍の価格操作で初めて非難を浴びたのは2012年、ハシェット、ペンギン、ランダムハウス、ハーパーコリンズ、サイモン&シュスターと共謀し、アマゾンによる電子書籍市場への支配を弱めるため、電子書籍の価格を引き下げたと非難された時だった。出版社側はいずれも州と和解に至ったが、アップルは先月になって4億5000万ドルの和解提案を提出したばかりだった。

控訴裁判所がコート判事の判決を覆し、訴訟をコート判事に差し戻した場合、Appleは弁護士費用として2,000万ドルを支払うだけで済む可能性があり、消費者の取り分はわずか5,000万ドルに減少する。消費者は依然としてAppleを個別に提訴する権利を有するが、コート判事は原告に対し、和解条件を受け入れるかどうかを消費者が判断できるよう、和解に関するより詳細な情報を公表するよう求めた。

コート氏は、州と消費者の双方が、Appleがわずか7000万ドルで契約を破棄することはできないと強く信じていることを知り、金曜日にこの提案を承認したと述べた。その後、最終的な公正審問が11月2日に予定された。