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地球の裏側から音声や動画が、目に見えない電磁波の渦に巻き込まれて吸い上げられてしまう時代、iPhoneをiTunesに接続して同期させると、まるで原始人になったような気分になります。ずっと前から、iOSデバイスをワイヤレスで同期できるアプリを待っていましたが、ついにそのアプリが登場しました。Greg Hughes氏のWi-Fi Syncを使えば、iPhone、iPad、iPod TouchをWi-Fi経由でコンピューターにペアリングできます。ケーブルは必要ありません。
もちろん欠点もあります。802.11g Wi-FiはUSB 2.0よりもはるかに遅いので、同期には時間がかかります。しかし、ここでのポイントは反復同期です。データの同期に何日も待つのではなく、より定期的に同期し、充電や大容量データの同期が必要な時だけUSBケーブルを取り出すことができます。
ヒューズ氏は、Wi-Fi SyncがまもなくApp Storeに登場予定だと述べていますが、これには懐疑的な意見も少なくありません。しかし、プライベートAPIを使用しない限り、AppleがApp Storeに公開しない理由はないはずです。たとえApp Storeに載らなくても、Cydiaにはすぐに登場してくるでしょう。それに、Apple自身もずっとUSB 2.0に固執するわけにはいきません。将来のiPhoneが(Preのように)電磁誘導充電に対応し、(iPadのように)802.11n Wi-Fiに無線アップグレードされれば、Appleの端末で当たり前のUSBケーブルから、ついに解放されるかもしれません。
[Engadget経由