アップル、苦戦する米ラジオグループiHeartMediaへの出資を検討

アップル、苦戦する米ラジオグループiHeartMediaへの出資を検討

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アップル、苦戦する米ラジオグループiHeartMediaへの出資を検討
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アイハートメディア
この契約により、Beats 1がラジオ放送に導入される可能性がある。
写真:iHeartMedia

新たな報道によると、AppleはiHeartMediaの株式取得について協議中だという。

関係筋によると、同社は3月に破産申請した経営難に陥った米国のラジオグループを救済するため、数百万ドルを投資する可能性があるという。しかし、交渉はまだ初期段階にあり、合意に至っていない。

顧客がラジオからApple MusicやSpotifyといったストリーミング音楽サービスへと移行するにつれ、iHeartMediaは苦境に立たされている。200億ドルを超える負債を抱える同社は、破綻を回避できる投資家を探している。

フィナンシャル・タイムズの情報筋によると、その投資家の1社はアップル社である可能性がある。

AppleはiHeartMediaの消滅を防ぐのに役立つかもしれない

Appleは提携に数百万ドルを投じる可能性があると考えられており、これによってiHeartRadioにさらなる時間的余裕が生まれるだけでなく、現在はiTunesとApple Musicアプリでしか聴取できない自社ラジオ局「Beats 1」が初めてラジオ放送で聴取できるようになるかもしれない。

「配信網の拡大により、Beats 1とApple Musicは、ストリーミングサービスを後から利用する年配層の間で認知度を高めることができるだろう」と報告書には記されている。「この契約により、Apple Musicのラジオ局はより多くの車やキッチンに設置されるようになるだろう。」

ある業界幹部はフィナンシャルタイムズに対し、これはアップルにとって「大きな前進」となり、メジャーアーティストとの独占契約締結にも役立つだろうと語った。iHeartMediaは苦戦しているものの、850以上のラジオ局を擁し、依然として米国最大のラジオ放送局である。

交渉はまだ初期段階にあるため、合意が破談になる可能性もある。しかし、Appleは潤沢な資金を保有しており、ライバルのSpotifyにさらに優位に立つために必要な金額を惜しみなく提供する可能性が高い。