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ベライゾンが今夏にiPhoneを販売するという噂を耳にしたことがあるなら、期待しすぎない方がいい、とあるアナリストは指摘する。この噂は、グーグルのAndroidスマートフォンの勢いを削ごうとするアップルの最新の駆け引きに過ぎないのだ。
ベライゾンの9000万人の顧客のおかげでアップルはアンドロイド携帯の成長に直接対抗できるが、カリフォルニア州クパチーノの同社とベライゾンの間で合意が締結されるまでにはいくつか大きな障害が残っているとカウフマン・ブラザーズのアナリスト、ショウ・ウー氏が水曜日に投資家に語った。
ベライゾンとアップルはどちらも顧客コントロールを最優先事項としているようだ。ベライゾンがコントロールを譲る必要があると思われる分野の一つは価格だ。iPhoneを提供するために、ベライゾンは他のスマートフォンメーカーに支払っている金額の最大3倍を支払う必要があるだろうとウー氏は述べた。こうした複雑な状況から、ウー氏は他のアナリストたちと同様に、AT&Tが2010年の残りの期間、米国におけるiPhoneの独占販売を維持すると予想している。
Appleが米国の2番目の通信事業者向けにiPhoneを製造すると決定した場合、より可能性の高いシナリオは、T-MobileかSprintを選ぶことです。どちらの通信事業者も、Appleの要求に同意する可能性が高いからです。ウー氏は、T-Mobileが最も迅速なルートだと示唆しています。T-Mobileの3Gネットワークは異なる1700MHz帯を使用していますが、Appleは既存のiPhoneを容易に適応させることができるでしょう。
ウー氏の発言は、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が月曜日に報じた、Appleが2種類の新型iPhoneを発売するとの報道に疑問を投げかける新たな発言の一つに過ぎない。その報道では、AppleがCDMA方式のiPhoneを2種類、そのうち1種類はVerizon向けに発売すると示唆されていた。複数のアナリストは、CDMA方式のiPhoneは中国か日本で最初に発売される可能性が高いと指摘している。
[AppleInsider経由]