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写真:Ste Smith/Cult of Mac
アップルは、ワイヤレス「システム・オン・チップ」(SoC)プロジェクトのプロジェクトリーダーとして、クアルコムの元エンジニアリング担当副社長を雇用した。これは同社が独自の携帯電話モデムの開発を計画している可能性を示唆している。
2009年にクアルコムに入社したエシン・テルツィオグル氏の採用は、アップルが同社との法廷闘争に明け暮れている時期に行われた。

写真:LinkedIn
「クアルコムで素晴らしい8年間を過ごした後、次の冒険へと進む時が来ました」とテルツィオグル氏はLinkedInに記しています。「クアルコムで多くの才能豊かで献身的なメンバーと共に仕事ができたことは、私にとって光栄であり、特権でした。チームとして素晴らしい成果を上げることができました(10nmプロセスの開発は大変なものでしたが、チームは最初の製品を市場に投入するという素晴らしい仕事を成し遂げました!!!)。Appleでキャリアを続けられる機会を得られたことを光栄に思います。」
アップルとクアルコム(アップルのさまざまなデバイスに使用されている無線チップを製造)との関係は、アップルがチップメーカーに対して10億ドルの訴訟を起こしたことで今年初めに悪化した。
Appleは、Qualcommが自社が所有していない技術に対してロイヤリティを課していると主張している。一方、QualcommはAppleが誤解を招くような行為をしており、契約違反にあたるとして訴訟を起こし、Appleに圧力をかけようとしている。報道によると、QualcommはAppleによるiPhoneの米国への輸入禁止を求めることで、Appleに圧力をかけようとしているという。
また、アップルがクアルコムへのロイヤルティ支払いを差し控えるよう圧力をかけたとされ、クアルコムとアップルのサプライヤー4社の間でも争いが起きている。
現時点でクアルコムの上級社員を採用することは確かに刺激的であるように思われますが、Appleはここしばらく、チップ製造業務の内製化を加速させていると報じられています。この「インソーシング」は、AppleのGPUメーカーであるImagination Technologiesと、電力管理チップメーカーのDialog Semiconductorに影響を与えています。
生産を社内で行うことは、研究開発をより適切に管理できるだけでなく、利益率を下げて利益を増やすなど、Appleにとって多くの利点をもたらす。
出典:Apple Insider