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写真:Ste Smith/Cult of Mac
Facebookは、iOS 14の大きな新機能の1つが、このソーシャルネットワーキング大手の広告ターゲティングビジネスモデルに悪影響を与えるのではないかと懸念している。
CNBCが報じたように、Facebook の CFO である David Wehner 氏は木曜日、Apple の次期 OS の新機能により、ユーザーがアプリやウェブサイトでのアクティビティの追跡状況を確認できるようになるが、これによって Facebook の広告が困難になるだろうと語った。
Facebook広告への影響
「これらの変更がどのようなものになるのか、そしてそれが私たちや業界全体にどのような影響を与えるのかをまだ把握しようとしているところですが、少なくとも、アプリ開発者などがFacebookやその他の場所で広告を使って成長することが難しくなるでしょう」とウェーナー氏は述べた。
この変更は「第3四半期にFacebookの広告に影響を与え始めるだろうが、第4四半期にはより顕著な影響が出るだろう」と彼は述べた。
ウェーナー氏はまた、今回の変更は中小企業に悪影響を与える可能性があると述べた。「Facebookとターゲット広告は、特にコロナ禍においては、中小企業にとって生命線だと我々は考えています」と同氏は述べた。「中小企業の成長と回復に不可欠なこの時期に、強引なプラットフォーム政策によってその生命線が断ち切られてしまうことを懸念しています」
iOS 14のユーザー追跡防止アラート
Appleは今年の世界開発者会議(WWDC)で、新たなトラッキング防止機能を発表しました。iOSとiPadOS向けの新しいプライバシーツールにより、ユーザーはトラッキングを行うアプリをより適切に管理できるようになります。iOS 14が今秋リリースされると、アプリはユーザーを追跡する際に(ポップアップメッセージで)許可を求めるようになります。これにより、ユーザーは各アプリがどのようなデータを収集しているかを明確に把握できるようになります。
広告プラットフォームや広告団体がAppleの新機能に反発したのは今回が初めてではない。7月初旬には、デジタル広告企業グループが、この機能は「ユーザーの拒否リスクが高い」と訴えた。AdAgeは 、Appleのプライバシー重視の変更を「デジタル広告業界にとっての地殻変動」と評した。