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特許が市場シェアを守る上でますます重要な役割を果たしている兆候として、Appleをはじめとする企業は、Nortelの特許をGoogleから遠ざけるために「前例のない」45億ドルを支払った。6,000件の特許はどのように利用されるのだろうか?専門家は、まずAndroidを訴えるだろうと予測している。
グーグルに加え、インテルも専門家の予想の3倍の価格で落札され、落札を逃した。アップルに加え、リサーチ・イン・モーション、エリクソン、ソニー、マイクロソフトEMCも落札した。倒産したノーテルによる今回のオークションは、「既存企業が新規参入の排除に躍起になっている、急速に変化する通信業界において、知的財産の防衛的価値を浮き彫りにしている」とロイター通信は報じている。
言い換えれば、これらの特許はすべてAndroidの足手まといを狙っている。AndroidはAppleと共に、BlackBerryメーカーのRIMといった通信業界のベテラン企業を朝食、昼食、夕食に食い尽くしてきた。「コンソーシアムは、他の企業、特にAndroid陣営を訴えることで、利益を得ようとするだろう」とあるアナリストは予測している。
皮肉なことに、カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置くグーグルは4月に9億ドルで入札しており、オークションの早い段階でグーグルが勝つ見込みが高かった。
膨大な特許は、増加する訴訟への対抗にもAppleの力となる可能性がある。報告書によると、企業から特許侵害で訴えられた場合、保有する特許の数が多いほど、独自の侵害訴訟で対抗できる可能性がある。最近、Appleはサムスンをはじめとする企業からの特許侵害訴訟に抗弁するため、法廷に立たされている。
AppleとAndroidがスマートフォン市場シェアを争う中、争いが小売店から法廷へと移る可能性が高まるにつれ、Nortelの特許ライブラリは重要になるかもしれない。ドイツ在住の知財専門家がロイター通信に語ったように、「Googleは大きな交渉材料を得る前例のない機会を失った」のだ。少なくともこのラウンドでは、Appleが有利だろう。