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画像:Apple
AppleがM4 Extreme Apple Siliconチップの開発計画を棚上げしたとの報道が出ている。同社はこのSoCの開発を断念し、AIサーバーチップの開発にリソースを振り向けた。
報道によれば、Apple は Broadcom と協力してこの AI チップを開発しているという。
AppleとBroadcomがAIチップで提携
大手テクノロジー企業は皆、AIへの注力を強めています。Appleも例外ではありません。Apple Intelligenceの導入は遅れたものの、同社はAIへの取り組みを強化しています。AppleはAmazonのAIチップを使用してApple Intelligenceモデルの事前学習を行っていますが、実際の処理にはApple Silicon搭載サーバーを使用しています。現在はM2 Ultra搭載サーバーを使用しており、2025年にはM4サーバーへの移行を計画しています。
今後数年間で AI の利用が急増すると予想されるため、Apple はより高速な処理を実現するさらに強力なチップの開発に取り組んでいます。
The Informationによると、AppleのAIチップは社内で「Baltra」と呼ばれている。2026年までに量産準備が整い、TSMCの先進的な3nmプロセスノードを採用する見込みだ。AppleはBroadcomの専門知識を活用してチップのネットワーク技術を開発し、デバイスネットワークへの接続によるAI処理の高速化を実現する。両社は、SoCの設計完了期限を12ヶ月に設定しているという。
2023年、Appleは5G RFチップの開発でBroadcomと複数年契約を締結しており、両社の緊密な関係がうかがえる。
AIチップがM4 Extremeよりも優先される
Appleは、この新しいAIチップの開発に集中するため、次期ハイエンドMac向けのM4 Extremeチップを中止したとされています。このSoCは、おそらく複数のM4 Max/Ultraチップを統合することで、より優れたパフォーマンスを実現していたと思われます。噂によると、このチップは64コアのCPUと最大160コアのGPUを搭載するとのことです。
Nvidiaは現在、他社へのAIチップ供給量で世界最大手です。しかし、Appleは長年にわたるNvidiaとの確執のため、AIモデルの学習にNvidiaのGPUを使用することを積極的に避けています。