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新製品や定期メンテナンスのため、Appleのオンラインストアは時折ダウンすることがあります。例えば今日は、1時間以内に始まるAppleのWWDC基調講演を前に、ストアがダウンしました。ストアがオンラインに戻れば、アップデートされたMacBook Proなどの新製品がAppleの在庫に並ぶようになるでしょう。
Appleのオンラインストアがダウンしたとき、舞台裏で何が起こっているのか、考えたことがありますか? 実は、クパチーノにいるAppleのエンジニアでさえ、次にどんな新製品が登場するのか分かっていないのです。
元Appleオンラインストアエンジニアのジョー・モレノ氏によると、「エンジニアでさえ、新製品がどんなものになるかは分かりません。私たちがアクセスできない情報は、カタログ担当者がデータベースに登録しているんです」とのことです。ストアは通常、基調講演の数時間前にダウンし、今朝もそうでした。そして、Appleの基調講演が終わるまでオンラインに戻りません。こうしてAppleのエンジニアたちは、「データベースにある新製品とコードを本番環境のデータベースに移行する」時間を持つのです。
モレノ氏によれば:
「その後テストされますが、この時点ではまだカタログ担当者だけが確認できます。問題が発生しない限り、エンジニアは呼ばれません。基調講演が終わる前にストアは既に稼働していますが、キャッシュがプリロードされているため、アクセスできません。」
モレノ氏は、初代iPhone発売時にオンラインストアで働いていた時のことを思い出す。「会議室で発表を見て、皆で自分のデスクに戻り、ストアが再開されるのを待ちながらページを更新し続けました」とモレノ氏は語る。「ストアが再開した時、皆で『わあ、iPhoneだ!』と驚きました。当時の世界中の人々の反応とそっくりです」
Appleはおそらく世界で最も秘密主義的な企業なので、これらのことは特に驚くべきことではありません。しかし、信頼できる従業員でさえ次に何が起こるのか全く分かっていないという事実は、Appleの本質を物語っています。
出典:ビジネスインサイダー