
マイクロソフトの新CEO選考は終了した。同社は本日、元クラウド・エンタープライズ・グループのエグゼクティブ・バイスプレジデントであるサティア・ナデラ氏が、スティーブ・バルマー氏の後任として直ちに就任すると発表した。
報道によると、同社に22年間在籍するナデラ氏は、マイクロソフトがこの役職に就くために面接した多数の候補者の一人であり、同社創設者のビル・ゲイツ氏は「マイクロソフトを率いるのに彼より適した人物はいない」と語った。
「マイクロソフトを率いるのにこれ以上適した人物はいない」
「サティアは、卓越したエンジニアリングスキル、ビジネスビジョン、そして人々を結びつける能力を備えた、実績のあるリーダーです」とゲイツ氏は付け加えた。「世界中でテクノロジーがどのように利用され、体験されるかについての彼のビジョンは、マイクロソフトが製品イノベーションと成長の拡大という新たな章へと進む中で、まさに必要としているものです。」
スマートフォンとタブレットがますます主流となりつつあるテクノロジー業界で、マイクロソフトが存在感を取り戻そうと苦戦する中、ナデラ氏がCEOに就任した。縮小するPC市場ではWindowsが依然として優位に立っているものの、最新バージョンのMicrosoft OSは失敗作との見方が広がっている。一方、同社のスマートフォンとタブレットは、iOSとAndroid搭載デバイスが主流となった世界で苦戦を強いられている。
ナデラ氏は、こうした技術の大変革期においてマイクロソフトを率いるのに適任だろうか? 1992年にマイクロソフトに入社後、彼は同社の主要な戦略と技術変革の数々を担ってきた。中でも特に注目すべきは、クラウドサービスへの移行と、Bing、Xbox、Officeを支えるクラウドインフラストラクチャの構築だ。ナデラ氏はまた、マイクロソフトのサーバーおよびツール事業も率いていた。
https://youtu.be/T8JwNZBJ_wI
「マイクロソフトは、テクノロジーを通じて世界に真の革命を起こした稀有な企業の一つです。この度、この会社を率いる立場に選ばれたことを大変光栄に思います」とナデラ氏はマイクロソフトのプレスリリースで述べた。「マイクロソフトの将来には広大な機会が待ち受けていますが、それを掴むためには、明確な目標設定を行い、より迅速に行動し、変革を継続していく必要があります。」
「これ以上光栄なことはありません。」
マイクロソフトCEOとしてのナデラ氏の役割の一部は、「革新的な製品をより迅速に顧客に提供する能力を加速すること」です。その実現を支援するため、ナデラ氏は会長職を退任するゲイツ氏をマイクロソフトの創業者兼技術顧問に任命しました。
ゲイツ氏は新たな役職で、1970年代半ばに設立した同社により多くの時間を費やすことになる。「勤務時間の3分の1以上を製品グループとのミーティングに充てることになります。協力して次世代の製品群を定義づけていくのは、非常にやりがいのあることです」と、ゲイツ氏はマイクロソフトが本日公開したビデオインタビューで述べた。
https://youtu.be/M5BhQVuRcTk
ナデラ氏の任命により、退任するマイクロソフトCEOのスティーブ・バルマー氏は退任する。バルマー氏は昨年8月、13年間のCEO職を終えて退任を発表したが、適切な後任が見つかるまでは留任することに同意した。ナデラ氏について、バルマー氏は「20年以上共に働いてきた経験から、サティア・バルマー氏がマイクロソフトにとって適切な時期に、適切なリーダーであると確信しています」と述べた。
ナデラ氏はマイクロソフトによるノキアのハードウェア事業買収の前夜にCEOに就任したが、これにより同社がデバイスへの注力を拡大することは間違いないだろう。
出典: マイクロソフト